決勝大会・米つぶさん
6月19日に行われた「第5回 出石永楽館・全国子ども落語大会」の決勝大会の出演者8人を出演順に紹介していきます。
まずは、前日のくじ引きで1番くじを引いた播磨亭米つぶさん。兵庫県明石市の中学3年生です。昨年は「親子茶屋」というちょっと難しい噺に挑戦したためか、残念ながら決勝大会に進出できませんでした。その悔しさをバネに頑張って稽古に励まれたようです。何しろ7歳のときに桂米朝師匠の噺を聴いて落語の面白さにとりつかれたそうですから、根っからの落語好き、米朝師匠好き。毎晩、寝る前に米朝師匠の落語を聴いているそうです。語り口調も米朝師匠のようによどみなくわかりやすく丁寧です。かといって米朝師匠のモノマネではありません。修学旅行の話、友だちの口癖の話など、中学生らしいマクラをふって「二人癖」に入るなど、独自の工夫が随所にありました。開口はどうしても客席の雰囲気が硬くて笑いが起こりにくいものですが、きっちり笑いをとっていました。1番くじでなかったら最優秀賞もあり得たのではないかと思います。3位にあたる豊岡市長賞を受賞しました。
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